心にダムを

勤めている会社に同期の女の子がいて、この子がとてもとても可愛い。どれくらい可愛いかと言うと猫と同じくらい可愛い。その上、優しい。どれくらい優しいかというと、「○○(自分の名前)は要領が悪…要領よくないから気をつけた方が」と、あと一文字のところで言葉を選んでくれるくらい優しい。
そんな子が、いよいよ今年の3月で会社を辞める。入社して二年目の時、彼女が冗談半分で言った「私が辞めるまで○○は会社辞めんといてね」と言う約束はどうやら果たすことが出来そうだ。
辞めた後は、おそらく顔を合わせることはほぼ無いと思う。結婚を考えている男性が東北の人で、一緒になればそちらに引っ越すことになるとのことだからだ。(今回が寿退社というわけではないらしいが)
いろいろと多くのものを自分に与えてくれた女性であり、何かしら感謝の気持ちは伝えたい。が、受けた恩に報いるようなことを彼女にしてあげることは出来ないのだろうなあと思うと、人生は不公平なんだなと感じずにはいられない。彼女からいただいた恩は彼女には返せないが、そのうちいつか、別の誰かに、自分が何かをしてあげることが出来ればなあと思う。
あきらかにいろいろなものが不足している自分は、その日のために精進しなきゃいけないわけだが、何を精進するのかは彼女が3月でいなくなるまでに、何かしら、みつけておきたいものだ。