降臨賞作品個別感想2

H2Aロケット15号機打ち上げ成功だそうなのでめでたい。

  • 12.id:tamasimaさん
    • 女の子:
      腰の細い女の子は好きです。
    • 展開:
      展開が読めなかったと言うか、女の子が打ち上げられていった時に普通にビクっとなりました。感情移入の程度の問題かも知れませんが。
    • 文章:
      短い作品ですけど、文章の一つ一つがなんだかやけにレベルが高いので、濃密なような雰囲気をかもし出している気がします。
    • フレーズ:
      「状況証拠が示したがっている事実は分からないでもない」
      「彼女が吸音素材でできているのでもなければ、きっと音速以上で落ち続けているのだろう」
      こういう言い回しが使いこなせるようになりたいと思います。
    • その他:
      置いてきぼりにされた感が強いです。これって重力の影響かなんかで地球が自壊したりとかしないんですかね。
  • 13.id:emptinessさん
    • 女の子:
      何故か判りませんが、自分は「俺はきっとこの生涯において、流れ星を見ることは一度も無いんだろうなあ」と根拠無く勝手に思っていたので、初めて流れ星を見たときはそれはもう感動したものです。
    • 展開:
      自然界の厳しさを思い知りますが、それでも一応降らせてくれているあたりに神の愛的なものを受け取りました。
    • 文章:
      淡々とネガティブな語り口が、基本的に後ろ向きな物語をさらに引っ張って欝にしてくれています。
    • フレーズ:
      「気が狂ってしまいそうだった。もう気が狂っていたのかもしれない。そうだ僕らは狂っていた」
      なんだかノリノリな感じで気に入りました。
    • その他:
      つまり彼らの祖先は、女の子の大気圏進入角度を保ちながら降下させる技術を心得ていたわけで、昔の人の知恵と言うのは大事にせんといかんわけなのです。と思いました。
  • 14.id:mind_of_sivaさん
    • 女の子:
      好きなモビルスーツガンダムアレックスです。クリスマスに仕事が入ってがっかりしている女の子は後ろから抱きしめてあげたくなるのではないかと思います。
    • 展開:
      ガンダムの世界って、レーダーに敵機映るんでしたっけ。
    • 文章:
      ガンダム小説を読んだことはありませんが、どちらかと言うとボトムズな雰囲気の文章だと思いました。
    • フレーズ:
      「誰かがやるなら俺がやってしまった」
      見習いたいと思います。
    • その他:
      もしかして気付いてないだけかも知れないんですが、これ、コロニーの擬人化になるんですかね?
  • 15.id:sudenitukawareteimasuさん
    • 女の子:
      まだ降ってきてません。JJサニー千葉の娘の真瀬樹里さんは格好いいと思います。
    • 展開:
      必要な部分以外全てをそぎ落としたスリムさに惚れました。これだけの文章量で、ちゃんと読める小説になるんだなあ、と言う。
    • 文章:
      3行の地の文の、後半二つが「〜することにした」と同じ締めになっているのが、リズム的に引っかかりました。
    • フレーズ:
      「外出の際にはパンを咥えてお出かけください」
      お天気お姉さんは、この文を茶目っ気で言っているのか、素で言っているのか。後者なら、腐ったいい世界だと思います。
      「僕は念のためいつもより10分遅く家を出ることにした」
      通常、天気によって左右される通勤・通学は、「いつもより早く出る」の一択だと思います。天気によって出発を遅らせるという選択肢は、天気予報概念をデストロイしていて素敵だと思いました。
    • その他:
      最初の気象としての女の子の作品。ここの女の子は降っても死なさそうに見えるので安心です。あと、本作品より感想の方が長くなるのはどうなのかと思いました。自分の話ばかりで申し訳ありません。
  • 16.id:esbeeさん
    • 女の子:
      正義感が強かったり誠実であったりする女の子を好きにならない理由がありません。
    • 展開:
      落ちてるのにオチない。すみません。
    • 文章:
      良い、悪い、とかではなくて、鍵括弧をつける台詞と付けない台詞の配分方法についてご指導いただければと思います。
    • フレーズ:
      「奇遇ですね」
      確かに、この状況では奇遇ですねとしか言えない。
      「付き合い始めの高校生のように抱き合い」
      殺す気か、と思いました。
    • その他:
      きっと彼らは、食事はしても排便はしないのでしょう。美しくないし。
  • 17.id:idiot-iさん
    • 女の子:
      何かにぶら下がっている女の子は好きなのですが、何かに垂れ下がっている女の子はとりあえず降ろさねばと考えると思います。
    • 展開:
      前半の少年の日の良き思い出パートと、後半の一句浮かびそうな女の子の情景パート、それぞれ好きなのですが、両パートの繋がりは若干薄いかなと思いました。
    • 文章:
      読点を等間隔に配置してリズムを作った文章に、風情を感じました。
    • フレーズ:
      「空から降ってくる女の子を拾った思い出は、子供なら誰にでもあると思う」
      ツッコミはさせないぞ、と言う気迫を感じました。
      「風でまた飛ばされていったのかも知れない」
      国語の教科書のようだ、と思いました。褒めてます。
    • その他:
      上にも書きましたが、国語の教科書に載っていてもまるで違和感の無い話だったと思います。
  • 18.id:assad_babylさん
    • 女の子:
      もちろん理不尽な先輩は大好きです。
    • 展開:
      と、言う訳で、素直に「空から先輩が降ってくる話」のままで良かったんじゃないかと思います。
    • 文章:
      先輩のぶら下がり方や、落下後の二人のすったもんだの体勢がいまいちよく判りませんでした。状態は大体理解できるんだけど、描写と繋がらないと言うか。脳内保管出来たので自分は何も問題無いですが、判りやすいに越したことは無いと思います。
    • フレーズ:
      「先輩の肩までのクセっ毛が、俺の眼前の空気をかき回す」
      こういうのは大好きです。
    • その他:
      とりあえず、『俺』は死んじゃえばいいのになあ、と思いました。でも先輩が落ち込むのは嫌なので、『俺』だけ落下して生還して入院して看病イベントとかに発展すればいいんじゃねーの。やっぱり死ねばいいのになあ。と思いました。あと、後発で降ってきた女の子との三角関(ry。やっぱり死(ry
  • 19.id:nayusawamuraさん
    • 女の子:
      女の子がぽよよんぽよよんしているのを見たら、自分は多幸感のあまり発狂してしまうのではないかと思います。
    • 展開:
      ファンタジー。他の方の作品も基本的にファンタジーですけど、今のところこの作品が一番ファンタジックでした。
    • 文章:
      総じて美しい日本語の流れだと思いました。綺麗な文章にかなりの量のツッコミどころを配置する姿勢が若干怖いです。
    • フレーズ:
      いっぱいあります。
      「どういう按配でこう言う色が出来上がるのか知らないが、得体の知れない何かに意地悪をされているのではないかとすら思う」
      素敵な文だと思います。
      「そんな上空から落ちて来て痛くないのだろうか、と思ううちに、落ちてくる速度が上がった」
      世の中、お前が考えてるようには出来てないんだよ(フフン)感を受けました。
      「ざぁざぁと女の子は降ってくる」
      ほう、ざぁざぁと。
      「ぽよよん、ぽよよん」
      ぷよぷよですよね?
      「さまざまな色の、さまざまな尻だ。ぼんぽん音を立てて私の傘に当たっては、その青空の中へ吸い込まれていく」
      こんなに美しい情景もそうそう無いと思います。
      「むっちりした白い脚が何本かにゅるっと伸びてきて、私が抱えていたキャンバスを奪っていった」
      脚?
      「微笑んでくれる女の子がこんなに沢山いるなら、悪事を働く理由なんか、少しもない」
      無いと思います。
    • その他:
      読むとMPが回復するような話でした。乳メイド賞におかれましてはお疲れ様でした。またよろしくお願いします。
  • 20.id:ad519さん
    • 女の子:
      状況次第では薄情な女の子も好きですが、こういう状況でこういう反応をされるとちょっとトラウマになると思います。憤死する女の子も同様です。
    • 展開:
      空から降ってきた何かに、何かを言われて、素で拒否。と言うのは、案外他に無い展開なのではないかと思いました。回想話ですが、過去の話として語る意図については自分にはよく理解できませんでした。
    • 文章:
      一段落あたりの文字数が適度だったのが、自分にとって読みやすかった要因かと思われます。
    • フレーズ:
      「あたしは三親を振り切って」
      三親が判らなくてググる。父子、夫婦、兄弟のこと。へー。…夫婦?
      「私はもう、三十年前、自分が両親と共にこの星に降り立った時の恐怖を思い出せない」
      つまり四散したあの子だって、ちょっと本気出せばある程度女の子らしい姿になった訳ですね。なんと勿体無い。なんと勿体無い!
    • その他:
      多分、爆弾岩の擬人化小説もイケる口になれたと思います。
  • 21.id:AirReaderさん
    • 女の子:
      恋はしませんでした。属性が無いと萌えられないのは、エロゲ脳の弊害か。あと、処女厨では無いつもりです。2歳の娘さんに台詞があれば危なかったかも知れません。
    • 展開:
      降ってくる女の子を待つのでは無く、自分も降って追いかける。一切迷いが無く前向きな話だ。憧れるなー。幸せ掴んでるなー。と思いました。
    • 文章:
      特に引っかかった点がありませんでした。すみません。
    • フレーズ:
      「僕の視線は彼女の視線に完全に取り込まれてしまっていた」
      一目惚れという現象について、今まで見た中で最も説得力のある説明描写だと思いました。
      「もしかすると妻似の娘には私のように追っかけてくる男が現れるかもしれないし」
      そこまで前向きか、と思いました。でも、きっと追っかけてくる男がいたらぶん殴るに違いない。白熱の空中戦を期待しています。
    • その他:
      前向きさがまぶし過ぎて、自分には直視出来ない感じでした。