降臨賞作品個別感想1


【降臨賞】空から女の子が降ってくるオリジナルの創作小説・漫画… - 人力検索はてな


せっかくなので勝手にのたまおうと思います。
講評しようと思った理由。「自分が講評された時、嬉しかったから」と友達が言っていて、確かにそれはそうだと思ったから。


講評方法。以下の5項目について何か書く。
女の子:好きかどうか。好き勝手放言します。126人から『お前に俺の娘はやらん』って言われたい。
展開:好きかどうか。好き勝手言います。言うだけです。
文章:好きかどうか。好き勝手述べます。的を射るつもりはそんなにありません。
フレーズ:なんか気に入ったフレーズがあれば。はてなスターの所に入る奴。
その他:その他。


「と、思いました」が多いのは、「そう思っただけで、だからどうというわけではありません」と言う予防線です。多分、的外れなことばかり言うと思いますけど、適当に流してください。もし読んでいただけて「いや、あれはこういうことだよ」と言うことがあれば教えていただければ嬉しいです。

  • 1.id:some1さん
    • 女の子:
      寝ぼけた女の子は好きです。
    • 展開:何気ない日常の、ほんのささいなイベント感が好きです。「今日は朝からちょっといいことあった」程度の肩の抜けた感じが好印象でした。
    • 文章:
      一行ごとの改行は好みではありません。ありませんが、読みやすいので良かったと思います。最後の一文の、「多分」は余計かなと思いました。
    • フレーズ:
      「そして多分、彼女と同じく、僕は遅刻した」
      何故、上のような細かいことに触れたかと言うと、最後の一文が好きだからです。すれ違っただけの何の接点も無い女の子と、今これから自分は同じ状況に陥るのだという、ささやかな共有感に小さな幸せを感じました。
      あと、「柔らかな息づかい」
    • その他:
      記念すべき一発目が爽やかにのどかな作品だったので、まとめ読みの際とても有難かったです。何のお礼か自分でもよくわかりませんが、トップバッター切っていただいて有り難うございました。
  • 2.id:t-murachiさん
    • 女の子:
      自分が恋をするイベントは、特にありませんでした。白い頬に恋をする発想は自分の中には今まで無かったので、参考にします。
    • 展開:
      降って死ぬ女の子第一号。気が向いていただけたら続きが読みたいです。
    • 文章:
      自分にとって最重要文章である「水泳の授業中〜今でも覚えている」の部分がちょっと判りにくかったのが残念でした。
    • フレーズ:
      「第一発見者は僕だった」
      状態としては既に死んでいるに等しい彼女を最初に見たのは僕だった、という「僕」しか知らない、「僕」にだけ意味を持つ事実。出だしが印象的であったと思います。
    • その他:
      正直物足りないので、続きが読みたいです。
  • 3.id:mgkillerさん
    • 女の子:
      自分は100%世代と若干ずれているため、イチゴのパンツはあまり好きじゃないです。
    • 展開:
      女の子を空から降らせるには、世界が滅亡するかどうかの瀬戸際であるくらいの、状況による説得力が必要なのだと思いました。
    • 文章:
      鍵括弧の前の句点があまり好きでは有りません。勢い重視なのだとは思いましたが、改行があっても別にいいかなとも思いました。語尾のサーが途中から無くなったのは、どんどん話の興が乗ってきた、と言うことでよろしいでしょうか。
    • フレーズ:
      ホッテントリに舞い上がっちゃってデロンデレン」
      訳判らないけどニュアンスで伝わってきました。
    • その他:
      苺のある世界なので多分異世界じゃないんだろうな、と思っています。
  • 4.id:DocSeriさん
    • 女の子:
      この女の子にはコブがついているのでストライクゾーンから若干離れています。別に処女厨じゃないつもりですが。萌えの概念で語るには自分には修行が足りませんでした。
    • 展開:
      あまり建設的な思考力を持ち合わせていない物ですから、煙に巻かれた感が強いです。
    • 文章:
      全然判らないんですけど、なんとなくイメージが出来るのが凄いと思いました。こういうのを文章力が高いというのでしょうか。
    • フレーズ:
      「平たく言うと──僕めがけて女の子が「落下」してきたわけだ」
      平たく言えばこれだけで済むことを、あれだけの文章でガチガチに固めてしまうからこそ、読者の超展開へのツッコミを困難にさせるのだろう、と思いました。
      あと、「瞬間、光が生まれた」
    • その他:
      優勝おめでとうございます。はてなスターありがとうございました。
  • 5.id:Aluminiumさん
    • 女の子:
      死んだふりをする女の子より寝たふりをする女の子の方が多分好きです。
    • 展開:
      言葉が思いつきませんでした。すみません。
    • 文章:
      句点があったり無かったりするのが気になりました。
    • フレーズ:
      「ばか!まだまだボケられるはずだ」
      至言だと思いました。この言葉が自分に勇気を与えてくれました。いや本当に。
    • その他:
      別に降ってくる女の子なんて実はどうでもいい、という姿勢に尊敬します。でも、基本的にはコメントに困りました。
  • 6.id:g616blackheartさん『灰色の空』
    • 女の子:
      避けろ!と思いました。
    • 展開:
      コペルニーーックス!!大好きです。一瞬にして、「ボク」と読み手、両方の世界が文字通りの意味で反転したあたり、技術を感じました。
    • 文章:
      淡々としたリズムで読みやすかったです。詩的だなあ。
    • フレーズ:
      のび太のような存在だったボクだって、ドラえもんさえいればみんなと同じように笑って過ごせる日が来るかもしれないぞ」
      「ボクはいつも、他人を見上げてばかりで、他人を見下ろすことには慣れていないのだ」
      殺す気か、と思いました。
    • その他:
      酩酊感があって心地いい体験でした。ありがとうございました。
  • 7.id:nisemono_sanさん『空から降ってきた有名な女の子の後ろには無名の女の子達がたくさんいる』
    • 女の子:
      5人目の子が。
    • 展開:
      「空から降ってくる女の子」を現象として捉えるあたりが好きです。俯瞰で語りつつ、主人公もちゃんと居る。この少ない文字数で、なんでそんなことが出来るんだろう。
    • 文章:
      読みやすいけど読みやすさの理由が判らないので教えてください。
    • フレーズ:
      『空から降ってきた有名な女の子の後ろには無名の女の子達がたくさんいる』
      このタイトルだけで勝利だと思いました。ガツンと来ました。
      「正直なところ、もう女の子は空から降ってほしくはないな、と思う」
      無欲が勝利を呼ぶ、と言う教訓。
    • その他:
      元「空から降ってきた女の子」って、どのタイミングで元になるんでしょうか。あと、白書の名前は降臨白書でよろしいですか。
  • 8.id:tokoroten999さん『長いお別れ』
    • 女の子:
      好きです。掲示板に反論を書き込んでいるあたりでやられました。
    • 展開:
      展開は普通なので、情景の勝利だと思います。
    • 文章:
      情緒が感じられて大層好みだった感じです。夕焼け空が良く似合う。
    • フレーズ:
      「10進数で100数えるまで振り向くんじゃないぞ」
      SFだな、と思いました。
      あと、普通に「あの別れは、そういう別れだったのだ」
      こういう、突き放したように感情を押し隠したフレーズに弱いです。
    • その他:
      これ実話なんですね。不勉強にして、さっきググって初めて知りました。
  • 9.id:mitimasuさん
    • 女:
      別に。
    • 展開:
      すごいなあ、と思いました。
    • 文章:
      「完」の位置を、もうちょっと下げるといいかな、と思いました。あと、2コマ目の「ギュオオオオオ」に比べて3コマ目の「ズガーン」の方がダイナミックさに欠ける感じなのは、竜頭蛇尾に見えて勿体無いと思いました。
    • フレーズ:
      「女」「子」「完」
    • その他:
      初見の際、声を上げて笑いました。でも何故だろう。漫画の感想で「笑いました」ってなんかとても不誠実な響きになる気がしています。とりあえずポジティブな感想を伝えたいので、「快感情を覚えました」と言っておきます。
  • 11.id:trivalさん
    • 女の子:
      多分、ごはんにかけるとおいしいんだと思いますが、食べたことあるかはちょっと判りません。
    • 展開:
      登場人物の真剣そうな雰囲気と、書いている人のしらばっくれてる感の対比が心地よかったです。
    • 文章:
      ストイックな文なので、その分悪意が色濃く透けていて好きです。
    • フレーズ:
      海砂利だよ。この辺りでは前世紀の高度経済成長期にコンクリートの骨材として塩分を多く含む海砂利を多用したのだ。それから半世紀を経てコンクリートが劣化したところに運悪く竜巻が襲ったのだ」
      イカナゴだよ。イカナゴは海の砂の中で眠る習性があるんだ。それが採取されて何十年もの間ダムの擁壁に塗り込められていたのだ」
      「小さな魚たちの怨念が結集して巨大な竜巻になったということですか。自然を軽視した人類は今その罰を受けているのですね」
      基本的に、博士と助手の会話には全て「やかましいわ」と思いました。
    • その他:
      馬鹿馬鹿しさと硬質な感じが味だと思いました。「小女子」のネタ単体の作品では、決して無かったと思います。